「3つのA」(Absenteeism遅刻・欠勤, Accident事故やミス, Alcoholism飲酒)
ストレスマネジメントstress management
集団の中で、組織的に考える。⇒リラクゼーション、ストレスチェック、スケール
1. ストレスのもとになるストレッサーの軽減あるいは回避
2. わずかな刺激をストレスと感じてしまう認知の修正
3. ストレスと感じた情報に対して、体が過剰に反応しないようにする生体反応のコントロール
4. ストレス反応を軽減する要素:対処行動の発展
5. ストレス反応を軽減する要素:社会的支持基盤の確率
職場ストレススケールの作成
どの程度の負担を自覚しているか (JobStressorの質量),彼らの精神的健康状態(StressReaction),およびストレス低減・緩衝要因(Coping strategy・Social support network)などの個人的特徴に由来するストレス関連要因,の3側面を把握
ストレッサー |
「過度の圧迫」「役割の不明瞭」「能力欠如」「過度の負担」 |
コーピング |
「積極的な問題解決」「逃避」「他者からの援助を求める」「諦め」「行動・感情の抑制」 |
ストレス反応 |
「怒り」「循環器系の不調」「対人場面での緊張感」「疲労」「過敏」「抑うつ」 |
ソーシャルサポート |
職場内・職場外・家族の3領域該当する人物が何人いるか |
|
カウンセラー
カウンセリングとは
●カウンセリングの語源は、「待つ」「共に考慮する」という言葉にある。カウンセリング=相談とは、「診断」「助言」「指導」といったことばであり、職業相談所や紹介所などではこのような相談業務を行っておられると思う。カウンセリングにも、この3つの役割は内包しているが、カウンセリング本来の役割は、助言、指導などは一切行わない。カウンセラーの役割は、クライエントとの人間的コミュニケーションを通して、クライエントの人間的成長を援助することにある。ハローワークや、人材派遣での、雇われているカウンセラーと、コンサルタント、カウンセラーとして開業しているカウンセリングとの質の相違がここにある。
●カウンセラーは、クライエントとの人間的なコミュニケーションをとるために「傾聴」を行う。実際、最初の数回のカウンセリングでは、ひたすらクライエントの言葉を「聴く」ことになる。 「聴く」ということは、「訊く」「聞く」とは違い、背後にある感情を受け止めて理解することだ。
●カウンセリングの三大源流
・職業指導運動 パーソンズの職業相談所開設から始まる流れ
・教育測定運動 現代教育心理学の体系の創始者といわれるゾーンダイクが進めていった流れ
・精神衛生運動 ビア―ズが進めていった運動。コネチカット州に精神衛生協会を設立し、その後全アメリカ精神衛生財団を設立
カウンセリング 職業指導、教育指導より発展したカウンセリング心理学がベース 問題をもつ健常者および成長したい健常者への支援 問題の解決・予防、行動の発達、人間的成長を志向 ※発達への支援モデル(Care志向) キャリアカウンセリング、産業カウンセリング、スクールカウンセリング、組織・システムに対するコンサルティングなど
|
※ストレスコーピングstress coping(対処行動・ストレス耐性)
コーピングとはストレスを評価し対処しようとすること。個人的(自分自身が向き合い、どう対処するか。)
ストレス耐性:人は日常生活の中で様々な出来事を経験するが、その中には、「いやだ」、「負担だ」と感じるストレッサーを経験すると、抑うつ感や不安感、怒り、無気力などの様々なストレス反応が生じる。このようなストレス反応を低減させる、あるいは現状よりも増大することを防ぐ行動。
問題解決スキル:問題状況を解決するために必要とされる技能。このスキルは、問題の定義、解決法の選択肢の公安、意思決定、解決法の遂行とその検証という過程から成り立ち、このスキルが高い人ほど、ストレスに上手に対処することができる。
社会的スキル: 円滑な対人関係を形成し、それを保持するための技能。周囲の人々との問題解決がよりよく行われ、協力や援助を受ける可能性が高まり、人間関係において自分自身をコントロールできるようになる。
自己効力感(セルフエフィカシー):特定の結果を得るために必要な行動を、どの程度上手く行うことができるかという認知。セルフエフィカシーが高いほど、ストレスに対処することが容易になる。
1. 自分で実際に行い、成功体験を持つこと(遂行行動の達成)
2. うまくやっている他者の行動を観察すること(代理的経験・モデリング)
3. 自己強化や他者からの説得的な暗示をうけること(言語的説得)
4. 生理的な反応の変化を体験してみること(情動的喚起)
身体的健康:ストレスに対処するには、相当量の身体的エネルギーが必要とされる。解決困難で慢性的に持続するようなストレス状況の場合に多い。この状況に疲労や消耗に耐えうるような健康な身体が重要な役割を果たす。
ソーシャルサポート
l なぐさめや励ましを受けたり・・・情緒的サポート
l 問題解決のために役立つ情報を提供してもらったり・・・情報的サポート
l 問題を解決するための手助けをしてもらう・・・実体的サポート
ストレッサーを知る パーソナリティを知る 支援の形成 道具的支援 情緒的支援
自己一致とアサーション(自己表現)
· 初期段階 悪いのはすべて自分以外の人の所為だと考える。対処としての効果はあるが、欠点は成長しないこと。
· 第二段階 初期段階を過ぎた人はうまく行かない原因はどうも自分にあると考えるようになり、人のせいにはできず、自分が頑張れば何とかなると考えるが、空回り。こんなときに心的栄養失調になる恐れがある。心的栄養とは将来に対する希望的存在。リフレッシュという言葉もよく使われる。
· 第三段階 本来のストレスコーピングはストレスの原因を取り除くこと。目標を持ち、階段を一段一段上るように着実に足下を見ながら前に進むこと。後ろを振り向いたり、追い抜かれてその人に追いつこうとするとペースを乱される。 |